ツールドおきなわ使用機材,衣類,補給食
機材
フレーム TIME ZXRS S
コンポーネント etap+9000DURA 53/39 11-28t (チェーンとスプロケはULTEGRA)
ホイール MAVIC kysrium pro carbon SL C
タイヤ s-works turbo cotton 24c
チューブ Michelin latex
ステム TIME MONOLINK 120mm
ハンドル 3T ROTUNDO PRO 400mm
サドル s-works romin evo
総重量 7.13kg
まず意識したのはトータルバランス。
ツールドおきなわ210は登り下り平坦があって、海風があって距離も長い。
イメージしたのはピーキーな性能より綺麗な五角形を描く優等生。
そういった意味ではZXRSは欠点らしい欠点がない最高のフレームだった、自分にとっては若干硬い気がするが不思議と後半も脚が残った、下りも路面追従性が高くて今まで乗ってきたバイクの中で1番安定感がある。
多くのサイクリストがTIMEを推す意味がようやく分かった気がする。
ホイールはキシリウムとsacraの2択だった、キシリウムを選んだ理由がsacraのリム重量550gによる登りでの不安要素だった、先頭集団から千切れるとしたら奥か2回目の与那か高江かどこかしらの登りだろうと思っていた。
終わってみれば登りの速度域は高く、そこまで足枷にならないように感じた、キシリウムは万能だが沖縄のコースでは、むしろ平坦下り区間でリム重量による回転惰性と空力性能で脚を休められる分sacraのほうが良かったかもしれない。
タイヤはs-works turbo cotton 24cをチョイスした、重量、転がり抵抗、グリップ力、全てにおいて高次元、値段は1本10500円と高いが買ってよかったと思える性能。
Super sonicと最後まで悩んだが沖縄まで行ってパンクでレースが終わってしまうのは怖いのでやめた。
チューブはミシュランのラテックス、熱に弱いけどハードにブレーキ使う下りじゃないしカーボンホイールに合わせても問題ないと思う。
コンポはetapをずっと使ってるが変速性能に不満はない、扱いが簡単なのと何より無線なのが美しい。
ギアは53/39 11-28tにした、下りが踏める下りなので前53は必要、後ろは28tは殆ど使わなかったけど備えあれば憂いなし。
スプロケとチェーンは消耗品なのでセカンドグレードを使っているが決戦用くらい持っておいたほうがいいかな。
ハンドルは3Tの丸ハン、ブラケット位置が低いのとドロップ量が139mmとそこそこあるのが良い、あともがきやすい、素材は安定と信頼のアルミ、カーボンで軽ければいいってもんじゃないと思ってる。
今年はディスクロード元年とか言われててメーカーも次々にディスク専用で開発を進めている、次に自転車を買う時はディスクロードで間違いない。
だから今リムブレーキ用のホイールを新しく買うのはナンセンスでそのお金を新車の資金に回した方が良いと思ってたけど今回TIMEがここまで良いと、もっと良いホイールを履かせて、まだ乗り続けていたいなと思ったりした。
衣類
ヘルメット KASK protone
サングラス OAKLEY jawbreaker
ウェア SUNVOLT PROfitセパレートワンピース
シューズ SHIMANO RP9
ソックス rule28
シューズカバー velotoze
ウェアリングも重要なポイント、長丁場なので快適でなおかつ空力でライバル達からアドバンテージを得たい。
ヘルメットはprotoneを使用、エアロヘルメットの部類だけど熱も篭りにくく軽い。
サングラスは無難にjawbreaker今回レンズ選びをミスった、トンネルが多くあるのでクリアレンズとまではいかなくとも透過率の高めのレンズにすべきだったかな。
GOCHIジャージはSUNVOLTのPROfitセパレートワンピ、最高気温27℃と暑かったので出来れば新作のメッシュセパレートワンピが望ましい。
ニットー5000番でゼッケンがバタつかないようにピッタリと固定、ほとんどの人が使ってるのでアドバンテージにならいかな、剥がれないように上から安全ピンでも固定してます。
グローブはしない派、汗で蒸れるのが嫌なのとダイレクトな操作感がいい。
シューズはエンデュランス系のモデルのRP9なんだけどRC9だとソールの剛性が高すぎて壊れたのを機にRP9に変えた。
(RC9の剛性指数は12でRP9の剛性指数は10)
ソールだけの剛性の違いはそこまで分からないけどホールド感や履き心地などの快適性は確かにRP9の方が良い。
今回1番工夫したのがエアロソックス&velotoze
velotoze単体だと蒸れて暑いのでくるぶしから上をカットした、rule28は丈が長いが蒸れがまだマシに。
快適性と空力はトレードオフの関係なので、今回は不快にならないギリギリを攻めてみたけど全然気にならなかった。
少しでもW削減出来れば距離が長いので小さな積み重ねでコツコツと、なにより自分がここまで拘ってやり切ったと不安の芽を潰せる。
補給食
ジェル入りロールパン×4
カロリーメイト×2
Mag-onエナジージェル×8
アミノバイタルaminoshot×2
ロールパンは初の試みだったけど割と成功だった、穴を空けて中にジェルを入れアルミホイルに包んだもの、ジェルがはみ出してきて手がベタついたので少し入れすぎたかな。
カロリーメイトは結局食べなかった。
Mag-onは多めに8つ持って行ったんだけど全部食べた、脚を吊る気配が全くなくそれなりに効果はあったのだろう、美味しいのでおすすめ、前にレース中開けにくい思いをしたけど別にそんなこともなかった。
アミノバイタルはサイクルモードでせっかく貰ったので2つポケットに入れておいた、あまり美味しくないけど効果はどうなんだろう。
今回残ったのがカロリーメイトだけだったので結構ギリギリだった、もっと多めに持って行った方が良かった。
残り40km以降は補給を全く取ってなかったのでエネルギー切れを起こすんじゃないかと不安だった。
使用機材,衣類,補給食をまとめてみたんだけど、まだまだ改善の余地はありそう、来年はもっと極力妥協をなくしてなるべく万全の状態で臨みたい。
ツールドおきなわ市民210
早く終わって欲しい、1週間前からずっとそんな気待ちだった。
ツールドおきなわ市民210はホビーレーサーの甲子園と称されるアマチュア最高峰のレース。
距離205km獲得標高2600mで自転車の上で補給したりトイレしたりしながら5時間以上走り続ける過酷なレース。
全国から多くの強豪選手がこのレースに照準を合わせて集まってくる。
1年間の集大成、私もこのレースを目標にやってきたつもり。
練習量(実走距離)を振り返ってみる。
6月 1963km
7月 1716km
8月 2222km
9月 1573km
10月 1365km
もちろん月間走行距離は指標にならずあくまで目安だが1番乗り込まなければいけないはずの9,10月で思うように走れなくてとにかく自信が無かった。
おきなわ210の上位陣は皆んな直前の月は月間2000km以上、多い人は3000km以上乗っている。
一緒に練習してた人はよく分かると思うけど、沖縄は観光だとか、今シーズンはもう終わっただとかずっとネガティブなことを言っていた。
初めてのおきなわ210で何もかも未知数、だからせめて来年以降に繋げられる走りをしようと思った。
とにかくベストを尽くす、自分にそう言い聞かせた。
持ってる力を全て発揮して展開に恵まれればシード権(50位以内)を取れるんじゃないかなとか考えてた、リザルトの目標は1枚目だがとにかく無事に完走することがなによりの目標だ。
当日は3時起床、朝食はパスタ、バナナ、ジェル、コーラ、昨日までずっと食べ続けてたのでそこまで多くない、レース中走りながら食べればいいかなと考えてた。
5時過ぎに会場の名護着、既にバイクが並べてあったので自分も割と前の方に並べた。
着替えたり荷物を預けたりしている内にあっという間に時間が過ぎる、トイレで軽量化していると戻る頃には移動が始まっており結局ほぼ最後尾からのスタートになってしまった。
序盤は落車が多いと聞いていたので不安があったが周りに菊池さんや品川さんがいたのでそこに合わせていけば前に上がれるかなと考えていた。
7時27分号砲と共にスタート。
ついに始まってしまった、ふわふわした気持ちのままクリートをはめる。
右側から上がってく、とりあえず前の方に位置取って落車リスク回避したい。
開始500m左側で落車が起こる、ふわふわしてる場合じゃない、レースはもう始まってると気を引き締め直す。
すんなり30〜50番手まで上がれた、最初の70kmは主にこの位置の右側で走ることになる。
特に気をつけなければならない本部半島が終わる40km地点まで落車が少なくとも4回はあった、どれも巻き込まれそうにはならなかったけど本当に怖い、この位置でもだめなのか。
1時間が経過したのでジェル入りロールパンを食べる、若干ベタつくが開けやすいし2口もあれば食べれる、初の試みだったけど成功と言えるな。
50km地点でメイン集団から続々とトイレストップ、手を挙げてから右車線に寄る、尿意が無かったのでスルーした、ここまでボトル半分しか飲んでない、もっと飲んでおくべきだった。
60km地点までにロールパンを3つ食べておいた、ここら辺から普久川ダムの登りに向けての位置取りで被せてくる人が多くなってナーバスになった、前日に試走した場所なのでトンネルの位置や登り前にコーナーが2ヶ所ある事は把握している。
普久川(1回目) 18:30
30番手くらいで普久川ダムの登りへ、まだ先は長いのでゆったりペースだった、集団効果でまだまだ余裕を持って登り切ることが出来た。
下ってから北上、集団はまったり、まだ100名以上いる、モグモグタイム、しかしトイレタイムはない。
奥 10:17
奥の登り途中で有力選手達がトイレをしている、尿意が出てきたが自分が真似すると遅れかねないのでパス、ここもまだ余裕をもってクリアできた。
海岸沿いを南下、アミノバイタルとMag-onジェルを摂る、先頭が高速ローテしていて縦に長く40番手くらいで2度目の普久川ダムの登りへ。
普久川(2回目) 18:40
前半はかなりスローペース、これなら付いていけると思ったが後半ペースが上がり前がブチブチ千切れる、自分も脚にきていて埋めることが出来ない、下りとその後の補給所の登り返しで必死に前を追ったが追いつけず、先頭集団40名ほどが先行してしまった。
私は後ろから来た第2集団に吸収されそのグループは20名ほどのパックになった、とにかくこの集団に付いていく。
学校坂 6:21
普久川ダムを下って学校坂へ、みんな消耗していたのでここはゆっくりと登った、先頭集団はここを5分切っている。
ペースで走っていると、前から次々に先頭集団から学校坂のセレクションでこぼれた選手が落ちて来た、そこに中尾選手や品川さんがいたのはびっくりした。
こぼれた人達を回収し30名ほどのパックになった。
後半に向けてMag-onを摂る、多めに持ってきてよかった。
前は30人前後なのでうまくいけばシード権が取れるかもと考えた。
慶佐次、有銘、安倍と連続して登りをこなして行くがこのグループからは千切れる気がしない、そう思えるほど後半も脚が回った。
羽地ダム登り 5:17
いよいよ最後の登りの羽地ダムへ、ここで30名ほどから10名ほどが脱落、残った20名ほども頂上付近で半々に分断していたので周りに同調しペースを上げて人数を減らしにかかる、かなり余裕を持って登れた、脚を吊る気配は全くない。
下りで追い付かれてしまい22名の集団に。
最後の平坦区間7kmはアタック合戦、積極的にチェックに入り、抜け出されたらしっかりローテに加わりスプリントに持ち込む。
アタックと吸収を何度も繰り返し最後は22名でのスプリント、西山さんが脚残してそうだったので番手に着く。
ラスト500mからの早駆けにしっかり合わせることが出来た、200mを切ったところで左側から発射、しっかり掛かって集団の頭を取り31位でフィニッシュ。
無事に終わった安堵感が込み上げてきて思わず叫んだ。
やっと終わった、いやもう終わってしまった、あっという間の5時間半だった。
今回のレースは2回目の普久川の登りで遅れてしまったが、仮にオールアウト覚悟で食らいついても高速ダウンヒルで縦1列からの高江のセレクションに生き残る事は出来なかった(今の実力では)事を考えると全力を尽して今取れるリザルトの最善を取ることが出来たと言える。
このリザルト自体には満足してる。
ただ優勝した紺野さんと同じレースに出てたとは思えない。
今年の経験を活かして、また来年のおきなわへの準備を始めよう。
やる事は挙げたらキリがない、それは全部伸び代ってこと、まだまだ私は強くなれる。
11/10(土)ツールドおきなわ前日
距離37km 獲得標高660m
西さんと与那の普久川ダムの登り(7.2km 4.5%)と高江の学校坂(1.8km 7%)へ試走に行く。
道の駅おおぎみスタート、向かい風の中ローテしながら15km北上してから普久川ダムの登りへ。
勾配の変化があり初見では非常に走りづらい、先頭固定で淡々と登る。
残り2km弱で西さんに交代してもらい、あと少しと発破をかけられながらひいこら登る。
タイムは18:51とまずまず、本番は集団効果でなんとか付いていけそう。
下ってから学校坂へ、ここで踏む予定はなかったのだが、本土一周サイクリングしている人達が沢山いて、その人達をすごい速度差でパスしている内に気持ち良くなってしまい、徐々にペースを上げた。
タイムは5:33と序盤抑えてた割には好タイム、脚もよく回るし調子は良いと思う、西さんも余裕を持って付いてきたので調子が良さそう。
沖縄そばを食べてから本部受付でゼッケンを貰いに行く。
アルミホイルの中身はくり抜いてジェルを入れたロールパン。
初めてのおきなわ210なのでコース、展開、補給、トイレなにもかも未知数、今回は半分来年以降の試走のつもりで来た(もう半分は西さんの家の猫に会うため)
目標は2つ、1つは落車せず無事に完走する事、もう1つはおきなわ210に対して自分に何が足りないのかを見つける事、これはイナーメの岡さんと一緒に走った時に貰ったアドバイスだ。
欲を言えばシード権(50位以内)が欲しい、取れれば大満足だが、そんな甘くないだろう。
とにかく悔いが残らないように全力を尽くしたい。
11/3(土)ほったらかし温泉
距離78km 獲得標高2440m
GOCHIのメンバーでほったらかし温泉へ行くことに。
4時起床でコーキの車で今回のスタート地点である山梨市のフルーツパークへ。
前回は全自走の往復ライドだったが今回は周辺の山岳コースを走る、獲得標高は5000mの予定、デスライドの予感でワクワク。
かなりのメンバーが集まり沖縄前に調子を試すにはうってつけのライドとなった。
先発、後発、車サポートとグループ分けして時間差スタート。
先発組、おーにしさん、なみさん、りんけい、海くん。
後発組、りょうさん、ryuta、たつろう、拓海くん、私。
サポート班、コーキ、まっち。
先発組から遅れること5分いざスタート、まずいきなり太良ヶ峠(1111m)を登る。
先は長いのでゆっくり喋りながら、かなり厚着していったので暑かった。
太良峠の頂上付近で先発組が見え始める、下りでキャッチ。
タイヤを沖縄用に決戦仕様のs-works turbo cottonに替えてきたので、下りでの性能を試すべくある程度飛ばす、どうやら問題なさそう、というか全てのステータスにおいて高次元で大満足。
この太良ヶ峠の下りが結構テクニカルなコーナーがあったり路面が荒れていたり、中々のジャパニーズファッキンダウンヒルだった笑。
まだ30kmも走ってないけど、ここから先全くコンビニがないので休憩に入る。
まだまだ皆んな元気、しかしここから木賊峠(1660m)まで30kmの登坂…
登り始めて遅く感じたので前に出てスルスルっと抜け出すと拓海くんとたつろうが付いてきたので3人でローテしながら走る。
昇仙峡の景色が凄く綺麗でテンション上がる、途中からペースを落としたが後ろは全く来る気配がない。
クリスタルラインに入った途端、バイクのおじさんに崖崩れで通行止めになっている事を聞かされる。
デスライドが終了した場面であった。
後ろの人達を待ってから急遽グルメライドに変更、登坂の途中にあったほうとう庵で昼食を取る。
体が温まる地元名物のほうとう、かれこれ2時間滞在してた。
だがこれで終わらないのが GOCHIのライド、焼山峠のKOMチャレンジが始まる。
30分弱の登坂開始。
しばらくしてりょうさんが前に出ると後ろは木っ端微塵に、りょうさん、ryuta、拓海くん、たつろう、私の5人で暫く走り続ける。
りょうさんのペースアップでまたも崩壊、拓海くん、私、ryuta、たつろうの順で千切られる、焼山峠はりょう劇場と化したのであった。
オールアウトする前に自発的に千切れたのでラスト8分は踏み直せたけど前も踏んでたので差が詰まることはなかった。
トップから遅れること1分ちょいでゴール。
後でサポート班が撮ってくれた動画を見ると、相変わらず上半身がぶれてた、力が逃げて勿体ないので要改善、体幹強化は冬の目標でもある。
下りも対向に気をつけながら先頭で、途中で逆回りで来たひがしぃと合流。
ラストはフルーツラインのアップダウン区間でドンパチ。
ようやくエンジンかかって来た笑、3,4発撃ってみる。
皆んなキツそうにしてたのでそれなりに踏めてたのかな。
スタート地点に戻って来て終わり、集合写真を撮った。
本当に良いチーム、これからも切磋琢磨して皆んなで強くなって行きたい。
そしてメイン?の温泉へ、最高に気持ち良かったー。
コーキ、まっちサポートありがとう!
そして皆さんお疲れ様でした!